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参拝の要!意外と知らないお賽銭の意味

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お賽銭って神社やお寺に行くと普段何気なくやっているけれど、そもそもなんでお金を入れてるのかな?入れる金額はいくらがいいんだろう?

本記事の内容

初詣や合格祈願、商売繁盛に恋愛成就、その他諸々。人によって目的や願いは違えど神社に参拝するとなると誰もが必ず行うのはお賽銭。しかしあなたはただ何となく賽銭箱にお金を放り込んでいませんか?

そもそも賽銭箱がなぜ神社にあって、どうしてお金を入れているのか。昔からの習慣で無意識的にやるのではなく、その成り立ちや縁起のいいお金の金額などを知った上でご祈願すればもっとあなたの願いや想いが神さまに伝わりやすくなるかもしれません。

たかが小銭を入れるだけのお賽銭、と思うかもしれません。ですがお賽銭は私たちにとって最も身近な礼拝です。

お参りには二つの仕方があって、賽銭箱の前で神さまにお祈りするのは「社頭参拝」といわれます。

もう一つは御社殿に入って参拝をする「昇殿参拝」がありますが、お祓いなどのよっぽどのことがない限り普段はしないと思います。なのでお賽銭こそが一番気軽に、いつでも誰でも神さまに礼拝することができるのです。

そこにどんな意味が込められているのかしっかり理解して参拝できるように、ここではお賽銭の成り立ちから詳しいお賽銭額に至るまでご紹介させていただきます。

 

本記事の信頼性
運営者情報:まねこ

この記事を監修している私まねこは、金運アップのために様々なグッズや言い伝えを信じ生活してきました。

全国の有名な神社をたくさん参拝して巡ってきましたが、金運アップや自分の願いを成すことのできる環境を招くには、参拝のマナーはもちろん一つ一つに込められた意味を知っていた方がより神さまにご祈願が届きやすいと考えています。

何となくの参拝をやめてからは以前よりも運気が上がり様々な場面で力を発揮することができています。神さまに直接ご対面して参拝をするのであれば、今からでもしっかりとお賽銭について知ってみませんか?

 

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お賽銭とは本来何だったのか

そもそもお賽銭とは本来何がはじまりだったのでしょうか。今でこそお参りの際、賽銭箱に金銭を投げ入れることがお賽銭となっていますが、もともとはそうではありませんでした。お賽銭とはその昔、今と違って金銭を入れることではなかったからです。

お賽銭の起源はずばり、神前に農作物や海の幸、山の幸を捧げたお供えものです。

そしてその中でも最も重要視され主流なお供え物だったのが「お米」です。

神話では、天照大神(アマテラスオオミカミ)が子孫である邇邇芸命(邇邇芸命、ニニギノミコト)に稲を授けたのが、日本の稲作のはじまりであるとされています。

神話で語られるくらい、お米とは古来より日本人にとってなくてはならないものでした。

当時の人々はその恵みに感謝し、その年のはじめて収穫したものや一番できのいいお米を神前に供えて翌年の豊作を願いました。一番のお米こそが神さまにはふさわしいと考えていたようです。
その際、お米は白い紙に包んで奉納されていました。これは「おひねり」と呼ばれていたそうです。この白い紙にお米を包んで供える習慣はお賽銭の起源でもあり、今も残っている「初穂料」に繋がっています。お供え物といえばお米だった時代の名残が現在まで残っているということですね。

金銭を供え始めたのはいつ頃から?

元々はお米を供えるものだったお賽銭。では現在のように金銭をお供えするようになったのは一体いつ頃くらいからなのでしょうか。

まずお米のお供えにも変遷があって、この習慣ができた当初は稲穂の形で奉納されていたようです。

やがて時が経つにつれてご飯に焚いたものやお餅、粢(生米をつき潰して作る楕円の餅)にして奉納されることもあったようですが、やはり多くの場合は精米の形でおひねりにしたり、神前に撒いたりして供えられるようになりました。

この神前に撒く仕方を「散米」といいます。実はこれは今の金銭を供えるお賽銭の別名「散銭」へと派生したとされています。罪穢れを付着させたお米やお金を落とすことで、投げた人は祓い清められるという考えです。

ではその「散米」から「散銭」、つまりお米から金銭へとお供え物が変わったのがいつ頃かというと、貨幣経済が発達した室町時代からでした。

平安時代の天台宗の僧、円仁が記した「入唐求法巡礼行記」によると、中国では9世紀に仏前への散銭が一般化したと記されています。

日本では中国よりもあとに貨幣経済が発達するようになったため、遅れて室町時代以降に散銭が盛んになり、紙に包んでいない素の銭を神仏の前に投げるようになったといわれています。

散米よりも金銭を使う方が簡単で一般的になり、現在のよく知るお賽銭の形になったというわけです。

ちなみに今は「賽銭」という言い方の方が主流ですが、これは「散銭」から転じています。「賽」という漢字には「むくいまつる」という意味があります。中国では神さまや仏様から授かったご利益や福に対して、お礼の参りに際してお金を供えることとされています。

散米から始まって散銭に派生していった結果、よりふさわしい意味の字を使って「賽銭」となったのです。

賽銭箱の普及

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賽銭箱の起源ははっきりとはしていないものの、歴史的に登場したのは金銭のお供えが主流になった室町時代で間違いありません。

この時代の僧、快元の「快元僧都記」には「天文9年(1540年)に、鎌倉の鶴岡八幡宮に散銭櫃が置かれていた」と記録されています。これが記録に残る日本最古の賽銭箱です。これにより室町時代にはすでに少なくとも大きな神社には賽銭箱が置かれていたのだということがわかります。

その後、貨幣社会の浸透が全国へと広がっていくのに比例して、各地の神社の社殿の前に賽銭箱が置かれていったと考えられるでしょう。

お賽銭は金額によって意味が変わる

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お賽銭自体に適正な相場は決まっていません。

大きな金額を入れれば必ずしも願いが叶いやすくなるわけでもありません。

ただ日本は言霊が宿ると古くから信じられてきたので、金額によって数字の語呂合わせに結びつけることができ、その結果お賽銭の意味が変わることがあります。

誰もが大抵は持ち合わせていることの多いであろういくつかの硬貨に込められた意味や、一工夫をこらせた縁起のいい語呂合わせの金額をご紹介します。

5円の場合

5円玉の意味は知っている方が多いのではないのでしょうか。「ご縁」の語呂合わせができることから良縁を招くように祈願するのに最適です。また中心に穴が空いている小銭は「見通しが良い」という願いが込められているので縁起がいいとされています。

10円の場合

10円玉の場合、10という数字から「とお」という音に発展して、とおえん=遠縁という語呂合わせに結びついてしまうことがあります。遠縁とはその字の通り縁を遠ざけてしまうという意味なので、あまりお賽銭には向きません。できることなら10円玉は入れない方がいいでしょう。

100円の場合

100円玉は実は最もお賽銭に入れられることの多い硬貨です。それだけいつも持ち合わせている人が多いということですね。100円は「100のご縁がありますように」という意味が込められている縁起の良さもばっちりな硬貨です。

その他の金額の語呂合わせ

硬貨を組み合わせることによってまた語呂合わせを作ることができます。縁起のいい語呂合わせの金額をご紹介しましょう。

11円…いいご縁がありますように
20円…二重に縁がありますように
45円…始終ご縁がありますように
105円…十分にご縁がありますように
125円…十二分にご縁がありますように

賽銭箱を作るなら

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賽銭箱の形状といえば、一般的には長い長方形で、上部が梯子状になっているものが多いですよね。

これは古来散米をする以前に行っていたとされる、神前へと海の幸や山の幸を供えた形にちなんでいるといわれています。

この形であれば賽銭箱といえるので、もしご自分で縁起の良い貯金箱などとして賽銭箱を作るとすればこの通りにしましょう。長方形の木の箱に木の棒を組み合わせれば簡単に作ることができます。

神社に参拝に行かなくても日々お賽銭を入れるつもりで生活すれば、必然的に金運が上がっていくでしょう。

まとめ

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お賽銭はもともと神さまに感謝の意をお伝えするためのお供え物から始まったということが、この記事から分かっていただけたのではないかと思います。

神社に参拝するときはお賽銭が一番重要な神様へのご挨拶になるので、少しでも頭の片隅にお賽銭の意味を思い出していただければ幸いです。

どんな願いがあるにしろ、昔から変わらず私たちを見守ってくださっている神さまへの日頃の感謝の気持ちをきちんと忘れずにご祈願しましょう。

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